【早島町】鶴崎神社|ふたつの本殿がならぶ珍しい双殿造りと吉備津彦命の休息石|御朱印・駐車場

鶴崎神社 アイキャッチ画像

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今回ご紹介するのは、岡山県早島町に鎮座する鶴崎神社(つるさきじんじゃ)です。

大吉備津彦命荒魂(おおきびつひこのみことあらみたま)を祀る、早島・豊洲・帯江の総鎮守です⛩️

境内を歩いていて目を引いたのが、拝殿の奥にならぶふたつの本殿でした。

珍しい「双殿造り(そうでんづくり)」と呼ばれる社殿で、異なる形の本殿がならぶ姿は、ついじっくり眺めたくなるほど印象的でした👀

さらに、多くの参拝者が手をかざすご神木「アクラ」や、吉備津彦命ゆかりの休息石など、見どころもたくさん。

調べてみると、古代にはこのあたりが海で、早島はその名のとおり「島」だったといわれていることを知りました。

今の景色からは想像もつかなくて……知れば知るほど面白い神社でした🌿

まいられぇ岡山 掲載ページ:P96(早島町)

鶴崎神社 鳥居

この記事では、こんなことをご紹介します。

  • 鶴崎神社ならではの「双殿造り」
  • ご神木「アクラ」
  • 吉備津彦命ゆかりの「休息石」の伝説
  • 御朱印や駐車場の情報

今回も、実際に歩いて確かめた下見メモをもとにお伝えします😊

境内マップ

鶴崎神社 境内マップ

境内には随神門・拝殿・双殿(鶴崎神社本殿・八幡神社本殿)のほか、吉備津彦命の休息石、ご神木「アクラ」、縁結びの木、そして鹿島神社・稲荷神社・金刀比羅神社などの境内社が点在しています。

じっくり巡ると20〜40分ほどのお参りになります。

鶴崎神社のご祭神とご利益

ご祭神

主祭神は、大吉備津彦命荒魂※(おおきびつひこのみことあらみたま)です。

大吉備津彦命は第七代・孝霊天皇の皇子で、四道将軍のひとりとして吉備国に下り、この地を平定したと伝わる神さま。吉備津彦命と温羅の伝説は、桃太郎伝説のルーツのひとつともいわれています。

あわせて、はじまりの社である八幡神社に品陀和氣命(ほんだわけのみこと)も祀られています。

※荒魂(あらみたま):神さまの荒々しく活動的な側面を表すとされています。同じ神さまでも、穏やかな側面を「和魂(にぎみたま)」、力強く活動的な側面を「荒魂」として捉える考え方があり、鶴崎神社では大吉備津彦命の「荒魂」をお祀りしています。

ご利益

由緒書きには、長寿・産業・安産育児・学業の守護神とあります。

延命長寿・家内安全・安産・殖産興業・学業成就・厄災消除など、幅広いご神徳で信仰されているとされています。

どうして「双殿造り」という珍しい形になったの?

鶴崎神社の社殿は、ふたつのお社をひとつの拝殿でつないだ「双殿造り」と呼ばれる形をしています。これには、ふたつの神社がひとつになった歴史が関わっているんです。

もともとこの地には、正中年間(1324〜1326年)に早島・豊洲・帯江の氏神として八幡神社が祀られていました。

そして貞和6年(1350年)、吉備津神社から吉備津彦命荒魂を勧請してならべてお祀りするようになり、両社宮の形式となって「御崎宮(みさきぐう)」と称されるようになりました。これが鶴崎神社のはじまりです。

以来、ふたつの神さまをならべてお祀りする形が受け継がれ、それがそのまま「双殿造り」という社殿のかたちになりました。

その後も改築・再建を重ね、明治の初めに「鶴崎神社」と改称。現在の拝殿は平成21年(2009年)に双殿造りで改築されたもので、真新しく堂々としたお社が出迎えてくれます。

改めてふたつの本殿を眺めると、ただ珍しいだけではなく、鶴崎神社が歩んできた歴史そのもののように感じました。

鶴崎神社の見どころ

① 拝殿の奥に並ぶ、ふたつの本殿

鶴崎神社 双殿造りの拝殿

石段をのぼると、白い欄干と立派な唐破風(からはふ)の拝殿が見えてきます。

鶴崎神社 本殿

その奥に、八幡神社(流れ造り)と鶴崎神社(入母屋造り)のふたつの本殿がならんでいて、これが「双殿造り」の正体です。

鶴崎神社 拝殿前の狛犬

拝殿前で迎えてくれた狛犬さんも、なかなか個性的でした。

低く身構えたポーズに、頭の上まで大きく巻き上がった尻尾。なかなかの迫力です。

……が、よく見るとこの低い構え、ワンコの「遊んで!」のポーズにも見えてきて🤭

そう思ったら、さっきまでの迫力はどこへやら。なんだか急にかわいく感じます。

こんな愛嬌のある狛犬さんに出会えるのも、寺社めぐりの楽しみのひとつです。

② ご神木「アクラ」|あっという間に蔵が建つ!?

鶴崎神社 ご神木アクラ

拝殿の東端には、ご神木「アクラ」があります。

アクラはクロガネモチの別称で、「アゲクラ(上座)」の意味を持ち、「あっという間に蔵が建つ」といわれる、とても縁起の良い木なんだそうです。

実際に目の前にすると、太い幹から力強い生命力を感じます。

手をかざして力をいただくと聞き、私もそばまで近づいてそっと手をかざしてみました。すると、なんだか力をおすそ分けしてもらったような気がします😊

授与所には、このご神木をデザインした「神木守」も並んでいます。

③ 吉備津彦命の休息石|伝説が土の中から「出てきた」

鶴崎神社 吉備津彦命の休息石

ご祭神・吉備津彦命が、この地の絶景を気に入って度々訪れ、腰かけて休まれたと伝わる岩石です。

平成20年、社殿改築の基礎工事の際に、古書に記されたとおり御本殿前の土中から出土したのだとか。古くから語り継がれてきた伝説の石が、本当に土の中から姿を現した——そう思うと、なんともロマンを感じます😊

案内板には、「吉備津彦命は、この地が余りにも絶景であったため、たびたび訪れた」とも書かれていました。

その「絶景」とは、どんな景色だったのでしょうか。

そう思うと、なんだか気になってきました。

その「絶景」、じつは海だったのかも

吉備の穴海 推定海岸線のイメージ図

ここで、ちょっと想像をふくらませてみたいんです。

今でこそ早島は内陸のまちですが、古代このあたりは「吉備の穴海(きびのあなのうみ)」と呼ばれる海で、早島はその名のとおり、海に浮かぶ島のひとつでした。鶴崎神社が建つこの高台も、かつての島の名残だといわれています。

そして吉備津彦命が暮らした拠点は、穴海をはさんだ向こうにある「吉備の中山」。

もし吉備津彦命が、穴海を渡ってこの地を訪れていたとしたら。

腰を下ろして眺めた景色は、眼下にきらきらと広がる穴海だったのかもしれません。

そう想像すると、案内板にあった「この地が余りにも絶景であった」という言葉が、急に目の前に広がってくるようでした。

なお、吉備津彦命の御屋敷跡に社殿が建てられたと伝わるのが、吉備の中山のふもとにある吉備津彦神社です。あわせて読むと、吉備津彦命の物語がもっと楽しめます。

そのほかの見どころ

縁結びの木

鶴崎神社 縁結びの木

境内の奥には「縁結びの木」もありました。よく見ると、木の中からさらに別の木が伸びているような、不思議な姿をしています👀

境内をぐるりと歩いていると、こうした小さな見どころにも出会えます🌿

お守り(神木守・姫守)

鶴崎神社 お守り

ご神木「アクラ」をデザインした神木守と、ご祭神の御妃にちなんだ「姫守」が授与されています😊

鶴崎神社には、本殿をはじめ、絵馬や扁額、常夜灯など、早島町の指定文化財も数多く残されています。

鶴崎神社の年間行事

鶴崎神社では、毎月の月次祭のほか、年に何度かの大きなお祭りが行われています。

毎月1日(1月を除く)月次祭
1月2日年始祭
5月 第3日曜日とその前日春季大祭
7月30日夏祭(輪くぐり祭)
10月 第3日曜日とその前日秋季大祭・神幸祭
11月23日新穀感謝祭

春と秋の大祭では、吉備津神社の七十五膳据神事(しちじゅうごぜんすえしんじ)と同じように、御盛相(おもっそう)を御膳に盛って供える特殊神事供膳祭が、古式に則って行われるそうです。

御盛相とは、蒸したお米を円筒形に型で抜いたもののこと。

また、秋祭りの神幸祭は寛保元年(1741年)から続くと伝えられています。

日程は変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

参拝メモ

鶴崎神社 御朱印

いただいた御朱印には、鶴が翼を広げたような印が添えられていました。

中央には、力強い墨書きで「鶴崎神社」。神社の名前にも通じる鶴の印が、印象に残る御朱印でした。

御朱印参集殿の授与所にて/初穂料500円(不在時は紙の御朱印あり)。金額・授与時間は変更になる場合があります。参拝前にご確認ください
受付時間9:00〜17:00
所要時間約20〜40分
駐車場参拝者駐車場あり(2か所)
住所〒701-0304 岡山県都窪郡早島町早島2220
電話086-482-0097
公式HPhttp://turusaki2.web.fc2.com/

鶴崎神社へのアクセス

🚗 車でのアクセス
瀬戸中央自動車道・早島ICから約2〜3分。境内そばに参拝者駐車場があります。

🚃 電車でのアクセス
JR瀬戸大橋線・早島駅から徒歩約20分。

📍 住所:岡山県都窪郡早島町早島2220

海だったころの早島に、思いを馳せて

今は住宅地が広がる早島ですが、かつてはこのあたりに「吉備の穴海」と呼ばれる海が広がり、早島もその名のとおり「島」だったといわれています。

そう思いながら休息石の前に立つと、吉備津彦命がここから眺めたという「絶景」は、どんな景色だったんだろうと想像がふくらみました。

双殿造りの社殿に、ご神木「アクラ」、そして吉備津彦命の休息石。

境内を巡るだけでも見どころはたくさんありますが、少しだけ昔の早島の姿を想像しながら歩いてみると、また違った景色が見えてくるかもしれません。

ぜひゆっくり境内を歩きながら、海だったころの早島に思いを馳せてみてください⛩️

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※この記事の情報は訪問時(2026年3月)のものです。

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