『まいられぇ岡山』を楽しみ尽くす、岡山の寺社めぐりをお届けしている はなか です。
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正直に打ち明けると、私はこれまで神社ばかりで、お寺にはあまり足を運んできませんでした。
地元のお寺は、なんとなく敷居が高い気がしていたからです。
今回ご紹介するのは、倉敷市中庄で「中庄のお不動さま」と親しまれる安生山 西之院(あんしょうざん にしのいん)。
勇気を出して呼び鈴を押した先で待っていたのは、あたたかなご縁と、威厳あるお不動さまでした。

📘 まいられぇ岡山 掲載ページ:P30
実際に参拝してきた下見メモをもとにまとめました。参考にしていただければ幸いです😊
🙏 ご本尊は「中庄のお不動さま」
西之院は、高野山真言宗のお寺です。
ご本尊は不動明王。地元では「中庄のお不動さま」と呼ばれ、親しまれています。
不動明王は、燃えさかる炎を背にした厳しいお姿の仏さまです。

その怒りの表情は、人の迷いや悪いものを断ち切り、災いから守るためのものとされています。
西之院が古くから「厄除けのお不動さま」として信仰を集めてきたのも、この力強い仏さまがご本尊だからなのでしょう。
その「厳しさ」の意味を、私はこのあと本堂で、間近に思い知ることになります(詳しくは後半の「参拝メモ」で😊)。
🏯 廃寺の危機を、檀家さんが救ったお寺
西之院の創建は、元和元年(1615年)と伝わります。
もとは今とは別の場所にあったそうですが、江戸時代、岡山藩・池田家の廃寺政策によって、危うくお寺が失われかけたことがあったといいます。
そのとき、この地の檀信徒(だんしんと)——つまり地元の檀家さんたちが、お不動さまを守るために現在地へと移し、お寺を守り継いだのだそうです。
「中庄のお不動さま」と親しみを込めて呼ばれ、地元に深く根ざしているのには、こうした歴史があったのですね。
今も厄除けの信仰は篤く、毎月28日にはご本尊の護摩供(ごまく)、そして毎年1月最終日曜には「初不動大祭」が営まれます。
初不動大祭では、境内で炎を焚き上げる柴燈大護摩供(さいとうだいごまく)が行われ、厄をとばすお祭りとして大勢の参拝客でにぎわうそうです🔥
📍 境内をひとめぐり

西之院は、住宅地のなかに静かにたたずむお寺です。
駐車場に車をとめて、数メートル歩くとまず目に入るのが「浄心苑(じょうしんえん)」と名づけられたお庭です。
入口には、堂々とした山門が建ち、境内には鐘楼や本堂、金比羅権現など見どころが点在しています。
住宅地の一角とは思えないほど見どころが多く、ゆっくり歩きたくなる境内でした🌿
✨ 西之院の見どころ
① 鯱がのった、堂々の山門

まず迎えてくれるのが、立派な瓦屋根の山門です。
屋根の上には鯱(しゃちほこ)がのり、住宅地のお寺とは思えないほど堂々とした構えでした。
さらに屋根には、足を高く蹴り上げた唐獅子(からじし)の飾り瓦も。
この姿は「尻上がり」で縁起が良いとされているそうなので、ぜひ屋根の上にも注目してみてください😊
門のかたわらには「西之院」と刻まれた石の寺号標。
山門をくぐる前から、自然と背すじが伸びる思いがしました。
② 威厳あるお不動さまがおられる本堂

境内の正面に建つのが、大きな瓦屋根の本堂です。
手入れされた松の木の向こうに、赤いお賽銭箱を備えたお参り所があります。
この本堂で、私は思いがけず、ご本尊の不動明王さまを間近で拝ませていただきました(そのいきさつは、後ほど「参拝メモ」で😊)。
威厳のある、とても立派なお不動さまでした。
③ 龍の装飾が美しい鐘楼

境内の一角には、鐘楼(しょうろう)があります。
吊るされた梵鐘には龍の装飾が細やかに施されていて、細工の美しさと趣に歴史を感じました。
④ 石鳥居の先の金比羅権現

お寺なのに、石の鳥居。
鳥居の先には、緑青色の屋根をいただいた金比羅権現の小さなお社が祀られていました。
神さまと仏さまが同じ境内にいらっしゃる、神仏習合の名残を感じる一角です🌿
⑤ 弁天さまと小滝の「浄心苑」

いちばん心をつかまれたのが、「浄心苑(じょうしんえん)」と名づけられたお庭です。
岩を組んだ小滝のそばに、すらりとした弁天さまの像が立っています。
水面には木々が映り込み、住宅地にいることを忘れてしまうような、静かで涼やかな空間でした🌿
⑥ 椿に彩られたお手水

お庭のそばには、自然石をくりぬいたお手水もありました。
石灯籠が寄り添い、まわりには椿の花。小さなお地蔵さまも並んでいて、手を清めるひとときが、なんだか贅沢に感じられました😊
📋 参拝メモ|勇気を出して、呼び鈴を押してみた
ここで、冒頭の「小さなお寺はお参りのハードルが高い」という話に戻ります。
西之院に着いてみると、境内に人の姿はなく、「どうやってお参りすればいいの……?」と、正直かなり戸惑ってしまいました。
目的の御朱印をいただけるのは、本堂横の玄関です。
ドキドキしながら呼び鈴を押すと、ご住職はご不在でしたが、奥さまと思われる方が優しく迎えてくださいました。
とても気さくな方で、御朱印を用意していただくあいだ、「どうぞ」とありがたいことに本堂で不動明王さまを拝ませてくださいました。
間近で向き合った、お不動さまの御姿。
いちばん心をつかまれたのは、そのお顔でした。
眉を吊り上げ、かっと見開いた目。こちらを射抜くようなその眼差しに、思わず気圧されてしまいました。
けれど不思議と、怖いというより頼もしい。「このお不動さまなら、確実に厄を祓っていただける」——そう確信させてくれる、力強い表情でした。
あの威厳あるお不動さまと向き合えたのは、勇気を出して呼び鈴を押したから。
個人のお宅にお邪魔するような緊張感は最後までありましたし、慣れない気恥ずかしさもありました。でも、それを飛び越えて「思いきってお参りしてよかった!」と、心から思える特別な参拝になりました😊

| 御朱印 | 本堂横の玄関で。直書き/書き置き 300円(呼び鈴を押してお声がけを) |
|---|---|
| ご本尊 | 不動明王(中庄のお不動さま) |
| 駐車場 | あり(約3台)。駐車場から数メートルで山門 |
| まいられぇスタンプ | 本堂横の玄関 |
※御朱印の初穂料などは変更になる場合があります。参拝前にご確認ください。ご住職ご不在の場合もあります。

- 境内は自由にお参りできます。御朱印は本堂横の玄関で声をかけてから
- 地元の方が守る静かなお寺です。個人のお宅のような落ち着いた雰囲気なので、マナーを大切に
- 駐車場は約3台。
🚃🚗 西之院へのアクセス
📍 住所:岡山県倉敷市中庄1588
🚗 車:駐車場(約3台)があります。住宅地のなかなので、道幅にご注意ください。
🚃 電車:JR山陽本線「中庄駅」が最寄りです。
おわりに|勇気を出した先に、あたたかなご縁が
小さな地元のお寺は敷居が高い——そう思い込んでいた私にとって、西之院は、その気持ちをやさしくほどいてくれる場所でした。
鯱ののった山門、龍の梵鐘、石鳥居の金比羅権現、弁天さまの静かなお庭。
そして何より、勇気を出して呼び鈴を押した先で拝めた、威厳あるお不動さま。
「中庄のお不動さま」と親しまれてきた理由が、少しだけ分かった気がしました。
👉 地元の小さなお寺めぐりに挑戦してみたい方に。厄年の方や、静かにお不動さまと向き合いたい方にもおすすめです。
逆に、にぎやかで華やかな観光寺院を期待すると、その静けさに拍子抜けするかもしれません。でもその静けさこそ、地元に愛されるお寺の魅力だと思います😊
最初は緊張していた私も、帰るころには「またお参りに来たい」と思っていました😊
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※この記事の情報は訪問時(2026年3月)のものです。御朱印の対応や初穂料は、念のため事前にご確認ください。



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