『まいられぇ岡山』を楽しみ尽くす、岡山の寺社めぐりをお届けしている はなか です。
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今回向かったのは、真庭市の山あいにある木山神社(きやまじんじゃ)。1200年以上の歴史を持つ古社でありながら、看板猫の人気者がいることでも知られる神社です🐱
「テンちゃんに会えるかな?」
木山神社へ向かう道中、私の頭の中はそのことでいっぱいでした。
テンちゃんは、授与所で参拝者を迎えてくれる看板猫。県外から会いに来る方もいるほどの人気者です。
ところが、この日は思いがけない結果に……😭
でも、その代わりというわけではないのですが、雨の日だからこそ出会えた美しい景色が待っていました。
📘 まいられぇ岡山 掲載ページ:P94(真庭市)
実際に参拝してきた体験をもとにまとめました。参考にしていただければ幸いです😊
📍 木山神社の境内マップ

⛩️ 木山神社のご祭神とご利益|勝負事の神・須佐之男命
| ご祭神 | 須佐之男命(すさのおのみこと) |
|---|---|
| ご利益 | 必勝祈願・勝負運・厄除け・病気平癒・家内安全・開運招福・縁結び など |
木山神社のご祭神は、須佐之男命(すさのおのみこと)。八岐大蛇(やまたのおろち)退治の神話で知られる、あの神さまです。
荒々しくも情け深い神さまとして、厄除け・病気平癒・開運招福・縁結びと、幅広いご利益で信仰を集めてきました。
なかでも知られているのが、勝負事の神さまとしてのお力。甲子園を目指す高校球児や、角界の力士なども必勝祈願に訪れるそうです。これから挑戦を控えている方には、心強い神社ですね💪
勝負運を授けてくださる須佐之男命をはじめ、商売繁盛の善覚稲荷神社や学問の神さまを祀る天満宮まで。
境内を歩いていると、自然と立ち寄りたくなるお社が点在していて、ひとつひとつ手を合わせながら巡る時間も木山神社の楽しみのひとつでした😊
🏯 木山神社の歴史|”牛頭天王”とも呼ばれた1200年の古社
木山神社の創建は、弘仁7年(816年)。京都祇園・八坂神社の御分霊をお迎えしたことが、はじまりと伝えられています。
古くは「木山牛頭天王(きやまごずてんのう)」と呼ばれていました。
牛頭天王(ごずてんのう)は、疫病除けや厄除けの神。京都の八坂神社や、播磨の広峰神社などにも祀られる神さまです。
木山神社もそのひとつとして、広く庶民の信仰を集めてきたのだそうです。
もうひとつ、木山神社の歴史を語るうえで外せないのが、木山寺との深いつながりです。
もともと木山神社と木山寺は、神さまと仏さまをともにお祀りする神仏習合の「木山宮(きやまぐう)」として、一体に信仰されてきました。それが、明治の神仏分離によって、木山神社と木山寺の二つに分かれたのです。
じつは、今お参りするこの社殿は、昭和37年(1962年)に山のふもとへ移された「里宮(さとみや)」。もとの本宮は、今も山頂に「奥宮(おくみや)」として残っていて、そこには牛頭天王が祀られています。
美作国南三郷(今の落合地区)の総氏神として、勝山藩の藩主からも領民からも篤く崇敬され、のちに岡山県の県社にも列せられた——木山寺との関係や牛頭天王としての歴史を知ると、境内の見え方も変わってきます。
参拝しながら「思っていた以上にすごい神社だったんだな」と感じました🌿

✨ 木山神社の見どころ
🌷 雨に映える、朱色の鳥居と紫陽花

木山神社に着いて、まず目に飛び込んできたのが、この真っ赤な鳥居でした。
晴れの日なら鮮やかに映えるのでしょうが、この日はあいにくの雨。
ところが、その雨が鳥居をいっそう美しく見せてくれていました。
濡れた朱色はどこか落ち着いた深みがあって、つい見上げてしまいました。
鳥居の足元には、ちょうど見頃を迎えた紫陽花。
雨粒をまとった花々が静かに色づき、まるで鳥居を引き立てる脇役のようでした。
しばらく眺めているうちに、「雨の日に来てよかったかもしれない」と思えてきます。
晴れの日とはまた違う表情に出会えた、そんな木山神社の第一印象でした🌿
⛩️ 立派な随身門をくぐって

参道を進むと、立派な随身門が出迎えてくれます。
おもしろいのが、門の表と裏で「守り手」が違うところ。入口側には右大臣(矢大臣)と左大臣、神社側に回ると、狛狐さまが祀られていました。
狛犬ではなく狛狐というところに、このあとご紹介する善覚稲荷神社とのつながりを感じます🦊
🏮 圧巻だった、拝殿の提灯

参拝しようと拝殿の前に立ったとき、ふと目に入ってきました。
ずらりと並んだ、提灯です。
写真では見ていましたが、実際に目の前にすると、その連なりは想像以上の迫力でした。
雨の日だったこともあり、境内にはしっとりとした空気が漂っています。
その中で静かに並ぶ提灯は、どこか幻想的でした。
耳を澄ますと、聞こえてくるのは雨音だけ。
提灯の景色と、雨音のBGM。
しばらくの間、時の経つのも忘れて、ぼーっと突っ立ってしまっていました。
この提灯は「御神燈(ごしんとう)」といって、神前に灯りを捧げる信仰にもとづくもの。拝殿へと続く美しい渡り廊下とともに、国の登録有形文化財になっています。
そういえば、岡山の神社でも提灯はよく見かけます。岡山縣護國神社の「萬燈(まんとう)みたま祭」や、吉備津神社の参道を彩る提灯、岡山神社の奉納提灯。木山神社の提灯も、こうした「神前に灯りを奉る」文化のひとつなのだと思うと、また見え方が変わってきます。
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💧 本殿と、御神水

拝殿の奥には、本殿が静かに鎮座しています。
拝殿から本殿へ続く渡り廊下も趣があり、雨の日の景色によく似合います。
この日は参拝客も少なく、聞こえてくるのは雨音ばかり。
立ち止まって眺めていると、時間がゆっくり流れているような気がしました。
賑やかな神社も好きですが、こうして静かな境内に身を置く時間もまた贅沢ですね🌿
雨に濡れた木の香りまで伝わってきそうな、落ち着いた空間でした。
拝殿の裏手には御神水もありました。
🦊 朱色の鳥居が連なる 善覚稲荷神社

境内社のひとつ、善覚稲荷神社は、商売繁盛のご利益で知られています。こちらも国の登録有形文化財です。
雨の日だったこともあり、朱色の鳥居が山の緑によく映えていました。
小さなお社ですが、静かな境内の中でひときわ目を引く存在です。
気づけば、何枚も写真を撮っていました📷
🐱 看板猫「テンちゃん」には、会えませんでした

木山神社といえば、やっぱり看板猫のテンちゃんです。
2018年6月生まれの男の子で、授与所のカウンターで毎日「接客」に励む人気者。県外からわざわざ会いに来る参拝客もいるのだそうです。
……が、この日はあいにくの雨。「もしかしているかな?」と期待しながら授与所へ向かったのですが、テンちゃんはお休みでした😿
少し残念。
でも不思議と「損した気分」にはなりませんでした。
むしろ「また来る理由ができたな😊」そんな気持ちです。
社務所では、猫好きの参拝者の方と神職さんが、それぞれの猫愛を語り合って盛り上がっていました。ほかの参拝者の方も、テンちゃんに会えないことを残念がっていて、なんだかほほえましい空気でした。会えなくても、テンちゃんがどれだけ愛されているかが、しっかり伝わってきました。
帰り際もつい授与所を振り返ってしまいました。——そんな楽しみを残してくれるのも、木山神社の魅力なのかもしれません。
そのかわり、というわけではないのですが、境内のあちこちに猫のモチーフが隠れていました。会えなくても、テンちゃんの気配はしっかり感じられます😊
ちなみに、テンちゃんの出勤日は、公式X(旧Twitter)などで発信されています。確実に会いたい方は、事前にチェックしてから行くのがおすすめです🐾
- 公式ホームページ:https://kiyamajinjya.or.jp/
- 公式Instagram:@kiyamajinja
- てんちゃんの勤務状況
【X】@kiyama_jinjya
【Instagram】kiyama_neco
なお、木山神社では保護犬・保護猫の譲渡会も定期的に開催されています。猫好きさんには、いろいろな意味で気になる神社かもしれません🐈
🌿 そのほかのみどころ

御神牛(撫で牛)
境内には御神牛も。学問の神・菅原道真公を祀る天満宮があり、その天神さまのお使いとされる「撫で牛」です。頭を撫でて、知恵を授かりますように🐂
天満宮
菅原道真公を祀る境内社です。合格祈願に訪れる方もいます。先ほどの御神牛とあわせてお参りを。
藤棚が二か所
立派な藤棚が二か所にありました。5月の藤の季節には、さぞ美しく咲きそうです。次は藤の時期に来てみたくなります🌸
招き猫の御朱印帳
表紙にたくさんの猫が描かれた一冊。テンちゃんと、先代の看板猫クックさんを探す遊び心もあります。
🙏 山上の奥宮と、木山寺の「両山参り」
木山神社の参拝とあわせたいのが、山上にある奥宮と、真言宗別格本山・木山寺です。
奥宮は、もとの本宮(牛頭天王)。じつは木山寺のすぐ隣にあり、「木山宮」として一体に信仰されてきた名残です。
山下の里宮と、山上の奥宮+木山寺をめぐるのが「両山参り(りょうざんまいり)」。木山神社参拝の醍醐味のひとつです。
奥宮のようすや木山寺については、別の記事でたっぷりご紹介します。あわせてどうぞ🌿
【内部リンク:木山寺の記事へ(公開後に差し替え)】
📋 木山神社の御朱印・参拝メモ

初めての参拝だったので、今回は通常の御朱印をいただきました。「奉拝 水無月 月次祭 木山神社」の墨書きに、朱色の社印。そして下のほうには、猫の肉球と、猫缶のスタンプまでちょこんと押されています🐾
テンちゃんにちなんだ遊び心が、なんともかわいらしい御朱印です。
しかも御朱印といっしょに、テンちゃんの紹介カードまで添えてくださいました。「また来てね」と吹き出しのついた写真に、「ようこそのお参りでございます」のひと言。会えなかったぶん、この心遣いがじんわり嬉しかったです😊
木山神社では、季節限定の切り絵御朱印もいただけるそうです。次はそちらも狙ってみたいと思います📖
| 御朱印初穂料 | 500円 |
|---|---|
| 参拝時間 | 8:30〜16:30 |
| 御朱印受付 | 16:00まで |
| ご祈祷受付 | 午前9:00〜11:30/午後13:30〜15:30 |
| ご祈祷初穂料 | 5,000円〜 |
| 御朱印帳 | 招き猫デザイン 初穂料2,500円(朱印料込み)/御朱印帳のみ2,000円 |
| 所要時間 | 30分〜1時間 |
| 駐車場 | 境内駐車場・第一(P1)・第二(P2)の3か所 |
| 電話番号 | 0867-52-0701 |
※受付時間は境内の案内板(参拝時)にもとづきます。
お守りも種類豊富です。テンちゃんの御守(700円)、招き猫おみくじ(300円)、クックさん絵馬(500円)のほか、笑福守(700円)、開運招福守り(800円)、白狐守(800円)など。役目を終えたお守り・お札は、他社のものも含めて返納を受け付けてくださいます。
🚃🚗 木山神社へのアクセス・駐車場
📍 住所:〒719-3142 岡山県真庭市木山1265-1
🚗 車でお越しの方
中国自動車道「落合IC」から約10〜15分。駐車場は境内・P1・P2の3か所あります。山あいの神社なので、車でのアクセスがおすすめです🚗
🚃 電車・バスでお越しの方
JR姫新線「美作落合駅」から、コミュニティバス「まにわくん」などで「木山鳥居前」下車、徒歩約20〜30分。タクシーなら約10分です。
おわりに
雨に濡れた紫陽花。
静かに佇む朱色の鳥居。
境内に響くやさしい雨音。
そして、会えなかった看板猫のテンちゃん。
本当なら少し残念な参拝になりそうなのに、不思議とそんな気持ちにはなりませんでした。
むしろ雨の日だからこそ出会えた景色や空気があり、気がつけばすっかり木山神社の魅力に引き込まれていたのです。
帰る頃には、「また来よう」と自然に思っていました。
次は晴れた日に。
そして今度こそテンちゃんに会えますように🐾
真庭方面へお出かけの際は、ぜひ木山寺とあわせて両山参りを楽しんでみてください⛩️✨
もし天気予報で雨になっても、がっかりしなくて大丈夫。
木山神社には、雨の日だからこそ出会える景色がありました☔🌿
※この記事の情報は参拝時(2026年6月)のものです。御朱印やご祈祷の受付時間、テンちゃんの出勤については、念のため事前にご確認ください。





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